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【2024年最新版】着物買取相場まとめ!最新情報と高値で着物買取するコツを紹介

着物買取の相場

大切に保管してきた着物、どのくらいの価値があるのかご存じですか?

もしかしたら、高額な買取価格が期待できるかもしれません。

着物の買い取り相場は種類や状態によって大きく異なり、さらに買取業者によってもその価格は変動します。

そのため、着物を売る側の私たちも、あらかじめ正しい知識を身に付けておくことが重要です。

今回の記事では、思い出の着物を一円でも高く売るために、種類別の買取相場、相場より高く売るコツについて解説していきます。

目次(タップで開く)

種類別:着物買取価格の相場一覧

種類買取相場
打掛5,000円~40,000円
黒留袖12,000円~40,000円
色留袖12,000円~70,000円
振袖10,000円~500,000円
喪服300円~2,000円
訪問着10,000円~30,000円
付け下げ2,000円~6,000円
色無地3,000円~5,000円
小紋2,000円~5,000円
1,000円~500,000円以上
ウール300円~1,700円
銘仙500円~4,000円
木綿300円~20,000円
ポリエステル300円~1,200円
浴衣500円~20,000円

打掛の買取価格の相場:5,000円~40,000円

打掛は、花嫁が和装の上に羽織る身に付ける婚礼衣装です。

最近では、「結婚式の前撮りで和装を着たい」という人気が高まり、ニーズが増えています。

人気がある上に、一生に一度のお祝いの衣装で、もともとの作りも豪華なので、高額買取が期待できます。

打掛の主な特徴

  • 全体的に鶴や松などのおめでたい柄や刺繍があしらわれている
  • 丈が長く、裾に「ふき」と呼ばれる厚みがある
  • 白地の白無垢と、色地の色打掛がある

打掛のレンタルすは1回につき20万円以上の費用がかかります。

そのため、「手ごろな価格で購入したい」「結婚の思い出として手元に残したい」というカップルも多ので、買取額も自然と高くなります。

黒留袖の買取価格の相場:12,000円~40,000円

黒留袖は、着物の中でも格式が高い着物です。

主に結婚式の新郎新婦の母親が着用します。

着用シーンは、一生のうち数回程度と限られています。

しかし、もともとの価格が高価な上、比較的需要の高い着物でもあるため、買取価格は高めです。

黒留袖の主な特徴

  • 黒地
  • 両袖、両胸、背中に紋がある
  • 衿には「比翼(ひよく)」と呼ばれる白い布が付けられている
  • 上半身には柄がなく、袖口や裾におめでたい柄があしらわれている

黒留袖の一般的な買取相場は12,000円~40,000円程です。

しかし、有名産地で作られたものや、有名作家が手掛けた黒留袖はそれ以上の値段で買取されることもあります。

色留袖の買取価格の相場:12,000円~70,000円

色留袖も黒留袖と同様格式高い着物です。

主に、結婚式の新郎新婦の親族が着用したり、式典や格式の高いパーティーなどで着用します。

未婚、既婚問わず着用できます。着用シーンも黒留袖より多いため需要が高く、その分黒留袖よりも買取価格は高くなります。

色留袖の主な特徴

  • 地の色はさまざま
  • 紋の数は、3つか5つ
  • 衿には「比翼(ひよく)」と呼ばれる白い布が付いている
  • 上半身には柄がなく、袖口や裾におめでたい柄があしらわれている

格式が高く、着物自体の品質も高いため、他の着物と比べても買取価格は高めです。

振袖の買取価格の相場:10,000円~500,000円

振袖は、一般的に未婚女性が着用する着物です。

格の高い着物で、成人式や披露宴のゲストなどが主に着用します。

ほとんどの若者が成人式などで一度は着用する着物なので、ニーズが高く買取価格も高めです。

振袖の主な特徴

  • 他の着物と比べて袖が長い
  • 着物の全面に豪華な柄があしらわれている

金箔の柄や、金糸を使用した豪華な刺繍などがあるものは、さらに高価買取が期待できるでしょう。

喪服の買取価格の相場:300円~2,000円

喪服は、弔事で着用するフォーマルな着物です。

葬儀の喪主や遺族、親族などが主に着用します。

格が高い着物です。しかし、「喪服を購入したい」という人が少ないため、需要も少ないのが現状です。

そのため、買取価格は低くなります。

最近の着物離れの影響から、葬儀で喪服を着用する人自体が少なく、着用したとしてもほとんどレンタルを利用するからです。

喪服の主な特徴

  • 黒地か薄墨色一色
  • 紋の数は5つ

買取専門店によっては「喪服は買い取らない」ところもあります。

訪問着の買取価格の相場:10,000円~30,000円

訪問着は、未婚、既婚の女性を問わず着用できる礼装です。

結婚式などのフォーマルシーンから、カジュアルシーンまで幅広く着用できます。

着物の中でも一番着用頻度の高い着物なので、需要も高くその分買取相場も高くなります。

訪問着の主な特徴

  • 脇や背中の縫い目を問わず、着物全体に柄が一枚の絵のように繋がっている
  • 色や柄のバラエティーが豊富
  • 上半身にも柄がある

訪問着は「着物好きではないけれど、一枚は持っておきたい」という人も多く、その分買取価格も高くなります。

付け下げの買取価格の相場:2,000円~6,000円

画像引用元:手描き友禅 腰原きもの工房

付け下げは、一般的にカジュアルなパーティーやお茶席など、やや改まったシーンで着用するセミフォーマルな着物です。

着用シーンは訪問着ほど多くありません。

そのため、「付け下げを買うなら訪問着が欲しい」という人も多く、需要もそれほどありません。

したがって、買取相場もそれなりの値段になってしまいます。

付け下げの主な特徴

  • 左右の身頃や背中の縫い目などに模様がまたがらない
  • 訪問着よりも柄が控え目
  • 模様が全て上を向いている

もともとの価格が訪問着よりも安いことも、買取相場の低さにに影響します。

色無地の買取価格の相場:3,000円~5,000円

色無地はその名の通り、柄のない単色の無地の着物です。

シンプルで上品な風合いが特徴で。慶弔用にも、おしゃれ着としても幅広く着用できます。

しかし、訪問着などに比べると人気はさがります。

そのため、買取相場もそれほど期待できないでしょう。

色無地の主な特徴

  • 落ち着いた単色
  • 生地に流水模様や、松竹梅などの柄があるものもある
  • 紋がある(5つ、3つ、1つ)

最も格式が高いのは5つ紋ですが、お宮参りや入学式、パーティーなどと幅広く着用できる1つ紋がより高値で売れます。

小紋の買取価格の相場:2,000円~5,000円

小紋は、洋服で例えるとワンピースのような位置付けの着物です。

街着、おしゃれ着として着用します。

着物にあまり興味がない人には、少し縁遠い着物です。

しかし、頻繁に着物を着て出かける人には人気があります。

ニーズはありますが、元値が低いため、買取価格はそれなりです。

小紋の主な特徴

  • 着物全体に模様がある
  • 白生地を染めた「染め」の着物
  • プリント柄が多い

小紋の中でも、生地に独特の凹凸がある絞り染めは人気が高く、買取相場も少し高くなります。

紬の買取価格の相場:1,000円~500,000円以上

紬は、糸を染色してから生地を織り上げる「先染め」の着物です。

普段着として着用され、着物好きの女性に人気があります。

その中でも、有名産地で作られた「結城紬」や「大島紬」などは、特に人気が高く、高値が期待できます。

の主な特徴

  • 柄を織りで表現している
  • 落ち着いた雰囲気のものが多い

紬の質の良し悪しはプロでないとわかりません。

そのため、買取の際は着物専門の業者に査定を依頼することをおすすめします。

ウールの買取価格の相場:300円~1,700円

画像引用元:青文字系レトロ着物屋【USAGIKOMATHI うさぎ小町】

留袖や訪問着など、格の高い着物は蚕の糸を原料に作られます。

それに対し、ウールの原材料は羊毛です。

フォーマルシーンには不向きな着物で、おしゃれ着として着用します。

ウールの着物はもともとの値段が安価なため、他の着物と比べ買取価格は低めです。

ウールの主な特徴

  • 生地が厚手で保温性が高い
  • シワになりにくい

買取業者によっては値段が付かない場合もあります。

銘仙の買取価格の相場:500円~4,000円

画像引用元:KIMONONIPPON.JP

大正時代から昭和にかけて流行した「先染め」の着物です。

着物の格としては低く、普段着の部類に入ります。

普段着ですが、和モダンな雰囲気のある着物で、アンティーク着物として人気があります。

そのため、他の普段着の着物と比べて高めの買取が期待できるでしょう。

銘仙の主な特徴

  • 織りの技術で柄を表現
  • 大正ロマンを感じさせる可愛らしいデザイン

人気が高い着物ですが、元値が安価なので、買取価格も低めです。

木綿の買取価格の相場:300円~20,000円

画像引用元:ふじ匠

木綿は植物性の繊維で織った生地で作られた、普段着の着物です。

裏地のない「単衣(単衣)」と呼ばれるものが主流で、1年の中でも6月~9月頃に着用されます。

元値が安価な上、着用シーズンも限定されるため、ほとんどの場合高値は望めないでしょう。

木綿着物の主な特徴

  • 植物性の繊維で織り上げられる
  • 通気性が良い
  • シワになりやすい

全体的には買取相場の低い木綿の着物です。

しかし、有名産地で作られた「久留米絣」などは、一般的な木綿の着物と比べて高めの買取相場が期待できます。

ポリエステルの買取価格の相場:300円~1,200円

ポリエステルは、石油を原料とした繊維でできた着物です。

安価な着物なので、買取価格は数百円程度です。

ポリエステルの主な特徴

  • 自宅で洗える
  • 通気性、吸湿性に優れていない
  • 自宅で洗濯できる

買取業者によっては、買取対象外とされているところもあります。

浴衣の買取相場:500円~20,000円

浴衣は、木綿製の着物です。

夏祭りや縁日、花火大会など、夏の時期に着用されます。

人気メーカーの浴衣や、有名産地で作られた希少価値の高い浴衣などは、少し高めの価格帯での買取となります。

しかし、一般的な浴衣の場合には、買取額は期待できません。

浴衣の主な特徴

  • 生地は主に綿
  • 通気性が高い

買取専門店の中によっては、買取対象外としているところもあります。

ブランド別:着物買取価格の相場

種類買取相場
大島紬30,000円~100,000円以上
結城紬5,000円~100,000円以上
牛首紬3,000円~50,000円
本場黄八丈50,000円~100,000円
琉球紅型10,000円~200,000円以上
読谷山花織(よみたんざんはなおり)50,000円~150,000円
越後上布50,000円~200,000円
本塩沢1,000円~20,000円
塩沢紬15,000円~500,,000円
久留米絣3,000円~150,000円
京友禅20,000円~100,000円
加賀友禅40,000円~130,000円
東京友禅50,000円~160,000円
芭蕉布10,000円~400,000円
桐生織2,000円~100,000円
西陣織2,000円~100,000円
博多織1,000円~100,000円

大島紬の買取相場:30,000円~100,000円以上

画像引用元:大島紬村

大島紬は、鹿児島県の奄美大島を中心として作られる高級絹織物です。

世界三大織物にも数えられており、着物愛好家の中で「あこがれの着物」として人気の高い着物です。

「先染め」の着物で、30~40程ある工程を、熟練の職人の手により丁寧に時間をかけて作られます。

「色大島」や「白大島」などいくつかの種類がありますが、その中でも「泥大島」が人気が高く、より高額で取引可能です。

大島紬の主な特徴

  • 独特の深い色合いのものが多い
  • 生地の表面には上品なツヤがある
  • 奄美の風景や草花を柄で表現している

手織りと機械織りがあり、手間のかかる手織りはさらに買取相場が高くなります。

結城紬の買取相場:5,000円~100,000円以上

画像引用元:結城市HP

結城紬は、大島紬と並ぶ「日本三大紬」のひとつです。

主に茨城県結城市で織られている絹織物です。

結城紬は、大きく「本場結城紬」と「結城紬」の2つに分かれます。

「本場結城紬」は、全ての工程を手作業で行っているため織り上げるのに手間がかかります。

そのため、希少価値が高く買取額も高額です。

一方、工程の一部に機械を使用する「結城紬」は、「本場結城紬」に比べて手間がかかりません。

そのため、流通量も多く、その分買取価格も低くなります。

結城紬の主な特徴

  • 手触りが柔らかい
  • 軽くて暖かい
  • 経年変化で風合いがさらに魅力的になる

牛首紬の買取価格:3,000円~50,000円

画像引用元:【公式】牛首紬の織元 織りの資料館白山工房

牛首紬は、石川県の白山市で作られています。

大島紬、結城紬に並ぶ「日本三大紬」のひとつに数えられる絹織物です。

通常、一匹の蚕が作る繭から糸を引き出し着物地が作られます。

しかし、牛首紬は「玉繭(たままゆ)」と呼ばれる、二匹の蚕が共同で作る繭から糸を引き出します。

玉繭は、繭全体の中でも2~3%程度の確率でしか現れません。

さらに、複雑に絡み合った糸を引き出すために熟練の技術を必要とします。

そのため、牛首紬は希少価値が高く状態の良いものは高価買取が期待できます。

牛首紬の主な特徴

  • 強度に優れている
  • 生地表面に立体感がある

「加藤手織牛首つむぎ」、「白山工房」製の牛首紬は公式に牛首紬として認められているため、さらに買取価格も高くなるでしょう。

本場黄八丈の買取価格:50,000円~100,000円

画像引用元:本場黄八丈|東京の伝統工芸品|東京都産業労働局

本場黄八丈は、東京都八丈島で作られる絹織物です。

八丈島に自生している植物から色を抽出し、糸を黄色に染め上げ織られます。

糸を「染液に浸して、干す」工程を数十回繰り返し、織り上げられる黄八丈は希少価値が高く、全体的に買取額も高額です。

黄八丈の主な特徴

  • 黄色、樺色、黒の3色を使って柄を表現している
  • 黄八丈ゆめ工房でのみ作られる

本場黄八丈の中でも、山下八重子が作る着物は卓越した織の技術により織り上げられており、高値で取引されます。

琉球紅型の買取価格:10,000円~200,000円以上

画像引用元:オリオンビール

琉球紅型(りゅうきゅうびんがた)は、沖縄県朱里市で作られている型染の着物です。

型染とはベースとなる生地に型紙を置き、その上から染料を乗せ模様を付ける技法です。

大胆な配色と、鮮明な色彩が特徴の琉球紅型は人気があり、知名度が高い分、全体的な買取価格も上がります。

琉球紅型の主な特徴

  • 型染の着物
  • 色鮮やかで、配色が大胆

紅型の中でも、有名作家である「城間栄順」や「知念忠雄」、「玉那覇有公」などが手掛けたものは200,000以上で買い取られることもあります。

読谷山花織の買取相場:50,000円~150,000円

画像引用元:沖縄観光情報WEBサイト

読谷山花織(よみたんざんはなおり)は、沖縄県読谷村で作られている「先染め」の織物です。

600年という歴史がありながら明治大中期に一時衰退、しかし読谷村の有志により復活しました。

生産量が少ないため、希少価値が高いため、その分買取価格も高くなります。

読谷山花織の主な特徴

  • 小さな四角の点で模様が表現されている
  • 浮き織という織りの技術を使っているため模様に立体感がある

読谷山花織の有名作家である、与那嶺貞の手がけた着物は状態が良ければ150,000円と高値で買取されることもあります。

越後上布の買取相場:50,000円~200,000円

画像引用元:麻布 なか志まや

越後上布は、新潟県魚沼市や小千谷市周辺で作られる織物です。

上布とは「一番上等の布」であることを意味し、絹織物が生まれるまでは高級な着物でした。

越後上布を織り上げる糸の原料となる苧麻(ちょま)の収穫量が減ったことから、生産量も減り希少価値が高くなっています。

そのため、高額で取引されます。

越後上布の主な特徴

  • 透け感がある軽い肌ざわり
  • 吸水性、通気性に優れている
  • しなやかな生地

「幻の織物」とも呼ばれる越後上布は、人気も高くその分買取額も高くなります。

本塩沢の買取相場:1,000円~20,000円

画像引用元:千成堂着物店

本塩沢は、新潟県南魚沼市周辺で作られている織物です。

糸にねじれを加えた糸で織り、生地を湯の中で揉むことで「シボ」と呼ばれる凹凸ができるのが特徴です。

さらっと着心地の良い生地は、人気があり高いものでは20,000円程の買取価格が付きます。

本塩沢の主な特徴

  • 生地に「シボ」と呼ばれる凹凸がある
  • さらっとした肌ざわり
  • シワになりにくい

塩沢紬の買取相場:15,000円~500,000円

画像引用元:廣田紬株式会社

塩沢紬は、大島紬、結城紬に続く「日本三大紬」にも数えられる高級織物です。

新潟県魚沼市の塩沢地方で作られています。

全て職人の手作りで、手間をかけて作られる塩沢紬は人気が高く、買取価格も高めです。

塩沢紬の主な特徴

  • 上品で柔らかい生地
  • シックな色合い
  • 繊細で美しい模様

模様の細かさが塩沢紬の品質の高さを左右し、細かいものはより高値で取引されます。

久留米絣の買取相場:3,000円~150,000円以上

画像引用元:アクロス福岡

久留米絣は、福岡県久留米市で作られる綿織物です。

織り上がりの模様を想定して糸を染め分け、織り上げる絣は微妙なズレが生じ独特の「絣模様」となります。

久留米絣のうち、手作業で作られたものは価値が高く、10,000円程の値が付きます。

しかし、それ以外の久留米絣は数千円程です。

久留米絣の主な特徴

  • 木綿が素材
  • 肌ざわりが良い
  • 絣模様がある

有名作家の松枝玉記の着物は、150,000円以上することもあります。

京友禅の買取相場:20,000円~100,000円

画像引用元:京都工芸染匠協同組合

京友禅は、京都府で作られている着物です。

「加賀友禅」、「東京友禅」にな並ぶ三大友禅として人気があります。

「友禅染」と呼ばれる技法で、絵画のような模様が描かれます。

真っ白な生地に手描きで模様を描く「手描き友禅」は、ひとつひとつ手作業で染色を行うめ、高価で買取額も高額です。

一方、型紙を使い大量生産が可能な型染の着物は、買取価格も低くなります。

京友禅の主な特徴

  • 多彩で鮮やかな色使い
  • 御所車(ごしょぐるま)など、華やかで豪華な模様

留袖や訪問着など、着物の格により買取価格に差があり「振袖」など格が高い程高値で取引されます。

加賀友禅の買取相場:40,000円~130,000円

画像引用元:加賀友禅

加賀友禅は 石川県金沢市周辺で作られる着物です。

加賀五彩と呼ばれる5つの色を基調として、手描きのみで模様を描きます。

描かれる模様は落ち着いた雰囲気があり人気が高く、買取価格も高くなりやすいでしょう。

加賀友禅の主な特徴

  • 落ち着いた雰囲気の色柄
  • 写実的な草花の模様
  • 虫に食われたような葉っぱを表現した「虫食い」が特徴

有名作家の木村雨山、由水十久などの加賀友禅は高値で買取が可能です。

また、京友禅と同様、着物の格により買取価格が変動します。

東京友禅の買取相場:50,000円~160,000円

画像引用元:日本の伝統工芸品総合サイト

東京友禅は、その名の通り東京で作られている着物です。

京友禅や加賀友禅は、その工程ごとに職人が異なります。

しかし、東京友禅は、下絵から染色そして仕上げまでを一貫して1人の職人が仕上げるのが特徴です。

渋い色合いと、粋なデザインが特徴の東京友禅は幅広い年代層に愛される人気の友禅で、高価買取が期待できます。

東京友禅の主な特徴

  • 模様な松や千鳥などの風景
  • 落ち着いた色合い

全ての工程を手作業で行う東京友禅は、希少価値が高く、その分買取価格も高額です。

芭蕉布の買取相場:10,000円~400,000円

画像引用元:銀座もとじ

芭蕉布は、沖縄県の大宜味村(おおぎみそん)の喜如嘉(きじょか)周辺で作られる織物です。

糸の原料は糸芭蕉と呼ばれる植物から抽出した糸を使い織り上げます、

しかし、糸芭蕉から繊維を作るまでには3年の期間を要します。

手間のかかる作業で糸芭蕉から取り出された糸を、2万回以上を繋ぎ合わせ、それから生地として織り上げるため、出来上がるまでには膨大な時間がかかります。

着物として市場に出回る価値も少なく、希少価値が高いため買取価格も高額です。

芭蕉布の主な特徴

  • 透き通るような軽い生地
  • さらっとした着用感で通気性が良い
  • 着れば着る程繊維が柔らかくなる

人間国宝の平良敏子が手掛けた芭蕉布は、特に有名でさらに買取額が高くなることが予想されます。

桐生織の買取相場:2,000円~100,000円

画像引用元:桐生織物記念館

桐生織は、群馬県桐生市周辺で作他れている織物です。

日本三大織物の一つとして人気がある桐生織は、7つの織りの技法でさまざまな模様を表現します。

桐生織の中でも、「桐生お召し」は特に人気が高く買取額は100,000円程です。

同じ桐生織でも、男物の帯などは2,000円程と買取額は幅があります。

桐生織の主な特徴

  • 手触りが柔らかい
  • 生地に光沢がある

西陣織の買取相場:2,000円~100,000円

画像引用元:西陣岡本

西陣織は、京都市の北西部で作られている「先染め」の絹織物の総称です。

生産量の約90%が帯、その他が着物です。

華やかで質の高い西陣織は人気が高く高値での買取が期待できます。

西陣織の主な特徴

  • 金糸や銀糸、他多くの色糸を使い華やかな印象
  • 緻密な柄
  • シワになりにくく上部

西陣織の老舗旗本である「瀧村美術織物」の帯は、100,000円程で取引されることもあります。

博多織の買取相場:1,000円~100,000円

画像引用元:クロスロード福岡

博多織は、福岡市周辺で織られる絹織物です。

西陣織と同じく、帯を中心に生産されています。

「献上柄」と呼ばれる博多織を代表する柄が人気で、浴衣などに合わせる半幅帯や男性の着物に合わせる角帯は買取額も高めです。

博多織の主な特徴

  • 献上柄が代表的
  • 締めやすく緩みにくい
  • 生地が丈夫

中でも数々の受賞歴がある小川善三郎の博多帯は、高額で取引されます。

その他:帯・和装小物の買取相場

種類買取相場
袋帯5,000円~180,000円
名古屋帯3,000円~100,000円
丸帯5,000円~90,000円
半幅帯100円~2,000円
角帯300円~2,000円
その他の和装小物50円~5,000円

袋帯の買取相場:5,000~180,000円

画像引用元:優美苑きものにじいろ

袋帯は、留袖や振袖、訪問着といった格の高い着物に合わせる格式の高い帯です。

金糸や銀糸を使った豪華な帯が多く、元値自体も高額です。

そのため、全体的に高額査定が期待できます。

袋帯の中でも西陣織などの有名産地で作られたもの、また久保田一竹などの作家ものの袋帯は特に高額買取ができるでしょう。

袋帯の主な特徴

  • 帯の中でも格式が高い
  • 表地と裏地が筒状になっている
  • 長さ4.3m前後

名古屋帯の買取相場:3.000円~100,000円

画像引用元:きものレンタリエ

名古屋帯は、袋帯よりもカジュアルな帯で、小紋や紬などのおしゃれ着に合わせて使います。

ノーブランドの名古屋帯は、元値も安いため買取額は数千円程度です、

しかし、作家物やブランドの名古屋帯は100,000円程になる場合もあります。

名古屋帯の主な特徴

  • 袋帯よりも結びやすい
  • 胴に巻き付ける部分が半幅になっている
  • 染めと織りがある
  • 長さ3.6m前後

丸帯の買取相場:5,000円~90,000円

画像引用元:origami

丸帯は、帯の裏表両面に豪華な刺繍や装飾が施された帯で、婚礼衣装などに使われます。

格式の高い着物ですが、袋帯と比べても重く需要も少なく、買取価格は5,000円程度です。

瀧村平蔵などの作家物の丸帯は、希少性があり美術品としても価値が高いため高額で買取されます。

丸帯の主な特徴

  • 袋帯の倍以上の幅(70cm)
  • 帯の両面に豪華な装飾がある
  • 重く締めにくい
  • 長さ4.5m前後

半幅帯の買取相場:100円~2,000円

半幅帯は、袋帯の約半分の幅の帯で、浴衣や小紋などのカジュアルな着物に合わせて使います。

元値が安く、手に入りやすいため買取額も低くなってしまいます。

半幅帯の主な特徴

  • 袋帯の半分の幅
  • 浴衣などのカジュアルな着物に合わせる
  • 長さ4m程

角帯の買取相場:300円~2,000円

角帯は、男性用の着物と合わせる帯です。

女性用の帯に比べて極端に需要が少ないため、買取価格も低めです。

角帯の主な特徴

  • 男性用の帯
  • 帯幅8~11cm
  • 長さ4m前後

その他の和装小物:50円~5,000円

長襦袢や帯揚げ、帯締めなど、着物を着用する際に必要となる小物を和装小物と呼びます。

一般的には買取価格は低く、買取業者によっては和装小物の買取自体を行っていないところもあります。

元値の高い、和装バッグやかんざしなどのアクセサリーは高額になることもありますが、全体的に高値は見込めません。

着物を相場以上で買取してもらうコツ

着物の専門買取店で査定してもらう

着物を買取に出す際には、着物の専門買取店で査定してもらいましょう。

リサイクルショップなどでは、着物の専門的な知識がないスタッフが査定を行う場合があるからです。

着物の専門的な知識がなければ、質の高い着物なのか、有名産地の着物なのか、ノーブランドなのか等を識別することは困難です。

したがって、買取に出す際には、必ず着物専門の査定員が在籍している買取店へ依頼しましょう。

証紙を提示する

証紙がある場合は、査定の際に必ず提示しましょう。

証紙は、着物の品質を証明する保証書だからです。

伝統工芸品として認められている着物や、有名産地で作られ確かな品質の着物には購入時必ず付けられます。

いくら着物としての価値が高くても、証紙がなければその品質を保証できません。

そのために買取価格が低くなってしまうこともあります。

買取に出す際に少しでも高値で取引できるように、証紙は大切に保管しておきましょう。

付属品もまとめて買取に出す

買取の際に、草履やバッグ、帯締めなどの付属品もまとめて買取に出すことで買取額が高くなることがあります。

着物に合わせた帯、またその他の小物がセットになっていれば、業者は買取後一式をセットで売ることができるからです。

振袖など、セットで購入したものは小物類もセットで買取に出しましょう。

保存状態を良好に保つ

着物の保尊状態は、買取時の価格に大きく影響します。

保管方法の悪さから、シミや汚れなどが着物に付いてしまうと、価値のある着物でも買取価格が著しく下がってしまうからです。

着物の保管する際には、普段から直射日光を避け、さらに湿度管理を行うなどの手入れを行い、保存状態を良好に保っておきましょう。

買取前にクリーニングしない

買取前のクリーニングはNGです。

クリーニングに出すことで、着物地が劣化してしまう場合があるからです。

特にシミがある場合などは「クリーニングを行いシミを除去して、少しでも高値で買取してもらいたい」と思うかもしれません。

しかし、クリーニングにより色落ちする、金箔がはがれるなどデメリットも発生します。

また、実際の買取額よりもクリーニング代が高額であれば結果損をしてしまいます。

上記のリスクを避けるためにも、買取前のクリーニングは避けましょう。

相見積もりをする

買取を依頼する際には、一つの店舗だけでなく、複数の買い取り専門店で査定を受ける「相見積もり」を行いましょう。

着物買取価格ははっきりとした基準がないため、買取店により査定額が異なる場合があるからです。

買取時は、必ずいくつかの買取店で見積もりを取り、最も高い金額を提示された店舗で買い取ってもらいましょう。

着物買取の相場にまつわるよくある質問

着物の買取相場が上がる時期はありますか?

夏には浴衣、成人式の前には振袖など、需要が高まる時期に査定を依頼すると買取相場も上がりやすくなります。

相場以上で着物買取をしてくれる業者はありますか?

できる限り高く買い取ってもらうには、着物の専門買取店がおすすめです。とくに、福ちゃん着物買取がおすすめです。

まとめ

着物の買取相場に関する知識を得ることで、大切な着物を適正な価格で売ることができます。

査定を受ける際には、種類や着物の状態、必要な物を確認し、着物専門の買取専門店へ買取を依頼しましょう。

思い出の着物の価値を最大限に引き出す満足のいく取引を目指しましょう。

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